3/8 6年生理科
2023年3月8日 18時02分調理実習?いいえ、6年生の理科の授業です。
包丁で刻んでいるのは、冷凍したムラサキキャベツです。
すでに学習を終えた「水溶液の性質」の単元の発展学習で、ムラサキキャベツの汁を使って水溶液の性質を調べる実験をしました。
みじん切りにしたムラサキキャベツと水をビニル袋に入れてもみもみすると、紫色の液ができます。
ムラサキキャベツにはアントシアニンという色素が含まれていて、液性によって様々な色に変色します。リトマス紙と違って酸やアルカリの強さによって全く違う色を示します。今日は、少量でも色の比較がしやすいように、卵パックを使って実験しました。
塩酸・水酸化ナトリウムなどの強い酸やアルカリ、桃味のジュースや石鹸水などの弱い酸やアルカリなど9種類の水溶液で色の変化を比べてみました。
それぞれの水溶液をムラサキキャベツの汁に2~3滴ずつ加えていきました。アントシアニンは、強酸では赤色、弱酸ではピンク、強アルカリでは黄色、弱アルカリでは青色に変色します。この中間の色もあるので、まさに七変化です。
様々な色を見ることができました。液性によって変色する性質をもつものは他にもたくさんあります。身の回りには、色だけでなく温度や体積が変わったり、全く別の物質に変化するような化学変化もたくさんあります。今日の実験を通して、少しでも科学の楽しさを感じてくれていたならうれしく思います。6年生のみなさん、中学校でも身の回りの様々な「不思議」に興味を持ってチャレンジしてくださいね。